Artist's commentary
河川敷で寝ていたら女の子が近寄ってきた
「あの……お兄さん、大丈夫ですか?」河川敷で寝転んでいると、見知らぬ女子高生が話しかけてきた。「大丈夫って……何が?」僕はただ大学でレポートにダメ出しをされ、ここで不貞寝していただけだ。あの教授マジ許さん。「あ、具合悪いとかじゃないんですねっ。よかったぁ」僕を倒れている人だと勘違いし、心配して声を掛けてくれたらしい。いまどき珍しい良い子だなあ。「よい、しょっと」用が済んだにもかかわらず、なぜか女の子はそのまま僕の近くでしゃがみこんだ。「よかったら少しお話をしません?」「……。まあ、いいけど」人懐っこい子だな。でも、今はそんなことよりこの体勢が問題だ。寝転んでいる僕+その近くでしゃがむ女の子=下着丸見え。……いいのか?これはいいのか?「……ん? あの、お兄さん?」険しい僕の表情を見て、きょとんと首を傾げる少女。何たる無防備。いや、もしかしてわざと見せ付けているのか? 清純そうな顔をしてとんだビッチだというのか? クソッ、これがイマドキの若者か……日本の未来はどうなってしまうんだっ。「あのー、お兄さん? なんで私のスカートの中を覗きながらそんな真剣な顔してるんです?」「……日本の未来を憂いていたんだ」「わぁ……その答えは予想してませんでした……」困ったような笑顔を向けられた。っていうか、覗いてるのバレてるんですね。「お兄さん相変わらずちょっと変ですねー」「相変わらずって……初対面だろ?」「んふふー、さてどうでしょう」なんだか思わせぶりなことを言う。だが僕の記憶を探ってみても、こんなえろえろしい子に心当たりはない。もっと顔をよく見れば思い出せるだろうか?「…………(じー)」「わっ、お兄さんまたスカート覗いてる……」パンツ凝視して思い出せるわけないだろ、いい加減にしろ自分。「や、ごめん。どうも視線が勝手に……」「お兄さんのえろー」「いいんだよ男はエロくて。エロくなかったら人口増えずに滅亡するだろ」「た、たしかに」簡単に言いくるめられた。ちょっと頭のゆるい子なのかも。「僕が言うのもなんだけど、ちゃんと隠そうぜ。下着」「それは……お兄さん相手ですし、いまさらかなぁって。ほら、私とお兄さんの仲じゃないですか?」「どんな仲だよ」「んふふー、まだ思い出せません? 私とお兄さんは昔(省略されました。続きを読むにはわっふるわっふると書きこんで……も何も起きません。たぶん。