Artist's commentary
私に踏みつけられるだけで絶頂に達する下僕へとしたてあげるのだ
……と、いったものの調教初日でこの有様か。
張り合いがないにもほどがあるぞ。
少し目標設定が低すぎたようだ。
そうだな、当面の目標として私の足だけで100回射精しろ。
なに、一日10回も射精すれば十日で終わる計算だ。
今日だってすでに6回も射精しているではないか。あと4回くらい容易いだろう?
むろん10回などで済ますつもりはない。
お前の意志など無関係に死の寸前まで搾り尽くしてやる。
それをこれから毎日だ。100回などあっという間だろう?
それができたら約束通りお前の妹や友人の前でも思う存分に射精させてやる。
むろん、足だけでな。
すっかり射精癖のついたお前は私の足まんこに抗えない。
人間的な理性はすっかり蕩け、情けなくも何度も何度も射精する。
私の足まんこで気持ちよくなってしまう変態であることを世間に知らしめ社会復帰への望みは完全に絶たれる。
お前は安心して一生私の足まんこ奴隷でいられるのだ。
最終的には私の足まんこ以外では射精はおろか勃起もできなくなる。
それ以外なにもも考えられなくなる。なされるがままに本能を上書きされる。
雄としての誇りを捨て子孫繁栄の道を閉ざし、ただただ私の足まんこに精を搾り取られることのみを悦びとする哀れな生き物と化す。
お前たち地球人は進化史上そんな相手に出会ったことがあるか?
性欲を支配し淡々と足コキだけで子種を搾り取るような外敵だ。
あるわけないな。ならばその対抗手段など用意されているはずもない。
地球人にとってレア・エネミーたるこの私にははじめから勝てぬ道理なのだ。
すべての行程にだいたい二週間といったところか。
楽しい14日間になりそうだな♥
※レア・エネミー効果
アンコウは疑似餌を用いて魚を誘き寄せ狩りをすることで知られるが、被捕食者である魚はなぜそれを見破るための能力を進化させてこなかったのか? 答えは「割に合わない」からだ。
疑似餌を見破るだけの能力を備えるにもコストがかかる。
そのコストはたとえば生殖腺に回せるはずだったものだ。
あるいは疑似餌を疑い慎重になってしまったがために本物の餌を失うおそれもある。
結果として「水中でひらひらしたものがあれば餌と思え」という単純で安上がりな本能の方が生存に有利なのだ。
滅多に出会うことのないアンコウという「珍しい敵(レア・エネミー)」の対策に労力を割くのは割に合わない。
ゆえに、レア・エネミーは常に勝利するのである。
(『本当はエロい進化生物学』より)