Artist's commentary
ご飯にしようか?僕がそう布都ちゃんに言うと
「うむ、今日は、何を作るぞ?」と、布都ちゃんは自分のエプロンを取り出して、結び始めた。僕らは妖夢さんと別れ、帰宅し、夕食の準備をしている所だ。チャーハンにするかなと言うと「ふふ、では、具を切るのは我にお任せぞ」と布都ちゃんは包丁を持って、どやっと笑った。布都ちゃん、怖いよ・・・。・・・「ふむ、これぐらいなら、我にも、作れそうぞ」布都ちゃんに野菜等を切って貰った後、僕は、フライパンでチャーハンを炒めていた。う~ん、意外とコツがいるもんだよ。テキトーにやると、べっちょりした感じになるし。「ほぅ・・・」布都ちゃんは、まじまじとフライパンの中身を見つめる。まぁ、簡単だから、飲み込みの早い布都ちゃんならすぐ作れる様になるよ。昼間もいい斧使いだったしねと僕が言うと、布都ちゃんは、「そ、そうであるか・・?ふ、ふふふ・・・」とにやにやと嬉しそうに微笑んだ。それにしても、布都ちゃんには、ロクな物を食べさせてない気がする。いつも、こんな感じのテキトー料理だ。僕も妖夢さんぐらい、料理スキルあれば、もうこう簡単なモノじゃなくて少しマシなモノ作って上げれるんだけどね。と僕が言うと、「妖夢殿の料理か・・・でも、・・・でも我は、「」殿が作ってくれる物はなんでも好きぞ?」と布都ちゃんは言う。いやいや、妖夢さんの方がずっと美味しいよ、流石毎日、自分の主人に料理を作っているだけ・・・「それに、」布都ちゃんは僕が、言葉を続けているのを遮った「・・・それに、我も、これからもっと料理を作れる様になるぞ?」と布都ちゃんは声のトーンを落して言った。「・・・勿論、我も妖夢殿が作ってくれた料理は大好きであるが・・・」と付け加えて。どこか、布都ちゃんの様子が変わった気がする。どうしたんだい?と僕が聞くと、「うむ・・・何でも・・・いや、少し・・・「」殿・・」と僕の名を呼んで、布都ちゃんは僕の背中に抱きついた。僕は軽く驚いてしまった。どうしらたんだい?布都ちゃん?と僕が聞くと「・・・うむ・・・少し、気持ちが動転してしまって、以前はこういう事はなかったのに・・・」と困った様に言った。・・・大丈夫?具合悪いの?と僕が聞くと、「なんでもないぞ。ただ、ちょっとこう「」殿に抱きついていたくて・・・」と布都ちゃんは答えた。その日、一緒に寝床に入った時は、布都ちゃんはいつも以上に、僕に抱きついてる気がしてわっふるわっふる