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Artist's commentary
意味が分かってもたいして怖くない話
ある日、忍部屋で飛鳥さんと葛城さん、柳生さん、雲雀さん達が揉めていました。
いつもは仲が良い皆さんが何故揉めているのかと訊ねると、次の任務で着たい衣装の意見が割れているのだそう。
飛鳥さんは「白いニーソックス」、葛城さんは「スパッツ」、柳生さんは「ネコ耳」そして雲雀さんは「スクール水着」……見事にバラバラです。
私はクラス委員として皆さんの意見を尊重し、後腐れがないように一つの提案をしてみました。
「それならば、皆さんが着たい物をまとめて着てみてはいかがですか?」
私は皆さんの返事を待たぬまま、更衣室へ入りました。
すると眼前で行われている生着替えに興奮した葛城さんが着替えの途中にも関わらず、強引に更衣室へ侵入してきたのです。
「もう我慢できねぇ!」と奇声を発しながら私の全身をもみくちゃにしていく葛城さん。
言い知れない感覚が身体の隅々まで行き渡り、意識を失いかけながら、私は”ある事”を思い出したのです。
葛城さんがここしばらくは命駆でばかり任務に挑んでいる事を……。